玉手箱の特徴
WEBテストで最もメジャーなshl社の「玉手箱」
玉手箱の最大の特徴は、素早く正確な情報処理能力が求められること。
文章量や目に飛び込む情報量は他のWEBテストと比べでも群を抜いています。
これが玉手箱は『地頭』をみている、と言われる所以です。
その一方で出題方法がパターン化しているので、処理慣れによって回答スピードも向上します。
その他細かい特徴が三点あります。
(1) 言語, 計数ともに出題形式が複数あり、どの形式で出題されるかは本番前の「動作テスト」で確認できます。
(2) 結果は正答数だけで判断されません。(誤謬率はでない)
(3) 問題の先送りや後戻りができません。
したがって、ペースが遅れている時は迷った問題を見切る勇気も必要です。
それでは、言語, 計数, 英語, 性格の傾向について話していきます。
言語理解テスト
言語理解テストはIMAGES形式, GAB形式, 趣旨把握問題から一つが出題されます。
以下では出題頻度の高いGAB言語について話します。
「GAB形式」では文章に対して示された設問文の論理的な正誤を判断します。
具体的には、新聞のコラム(400字から800字程度の長さ)で目にするような、「主張をもった文章」を読み、設問文の論理的整合性を次の3つの中から判定します。
A. 本文から論理的に考えて正しい
B. 本文から論理的に考えて間違い
C. 本文だけでは正しいか間違いか判断できない
これにより、「主張を訴えるために書き手が用意したロジックをどこまで正しく理解しているか」ということを評価されているわけです。
GAB言語で重要なことは二つです。
(1) 設問文の論理的真偽の根拠を本文中から探し出す
(2) 一般常識に基づく思い込みをなくす
ひとつの長文あたり4つの設問文があり、長文の数はテストによって異なります。
問題数と制限時間は
全32問(15分)または 全52問(25分)
計数理解テスト
計数検理解テストは四則逆算, 図表の読み取り, 表の空欄の予測から一つが出題されます。
どのジャンルが出題されるかは本番前の動作テストで判断できます。
私が受検した限り、玉手箱を採用している企業では『図表の読み取り』が圧倒的に多かったです。
『表の空欄予測』は初見だと素早く回答することが少し難しいので対策しておきましょう。
『四則逆算』はただの暗算。
9+□×4=53
空欄に当てはまる数字は何か答えるだけ。
9分間で全50問を解きます。
暗算とマウスの操作にスピードを要します。
『図表の読み取り』では、グラフや表の数字を読み取って設問文に回答します。
最も正答に近い数字を選ぶことが多いので、概算が有効です。
とはいえ、扱う数字が暗算ではとても処理できる桁数ではないので、電卓が必須アイテムです。
問題数と制限時間は、
全29問(15分)または 全40問(35分)
『表の空欄の予測』では、表の中のひとつの空欄にあてはまる数字を回答します。
規則性を素早く見抜くことがカギです。
計算能力というよりも、数的データをもとに正しい判断や推論を行う能力を見ています。
問題数と制限時間は、
全20問(20分)または 全35問(35分)
英語理解テスト
英語理解テストは、GAB形式の英語とIMAGES形式の英語の二つに分かれます。
GAB英語の問題形式は言語問題と全く同じ。
選択肢も英語になっているだけ。
GAB英語の問題数と制限時間は、
いずれも全24問(10分)です。
性格
性格診断パートはパーソナリティー診断とモチベーション診断の二種類があります。
問題数と解答目安時間は、
全68問。
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